「マスの分散化」もあるとは思うけど

CDを再生できる機械自体が家庭から消えた現代は「CDが売れない時代」どころの話ではない? – Togetter

「パソコンや光学メディアが読み込める録画機、ゲーム機で再生できるやろ」と思った人もいるとは思うが、すでにAdobeが自社のデザイン系ソフトウェアのライセンスをサブスクリプション型に変更して5年以上経っており、マイクロソフトも自社のオフィススイートのパッケージにはすでに記録媒体は添付されていないわけである。現実、もう5年以上前からパソコンに搭載されている光学ドライブをほとんど使っていないという人はざらにいることであろう。

しかも、前述のAdobeのソフトはCS4の時代からDVDが3枚になっていたりする。他にもハードディスクにリカバリ領域が記録されているパソコンのそれをDVDに書き出してもそれに匹敵する、もしくはそれ以上の枚数の媒体が出来上がるため、安易に枚数を増やすと逆に利便性が下がり、かといってブルーレイディスクを使うなどして媒体を大容量化しようにもそれを読み込める機器が広く普及するまで時間がかかる以上、結局高速化で大容量データの送受信が容易になったInternetでの配布が一番利便性が高いと言えるのではないだろうか。

Appleもその時代を見越してか察してか、それよりはるか前にMacBook Airを販売したわけである。それに対して批判も大きかったが、今現在どうなっているかということを考えるとやはりAppleの判断は正しかったといえるだろう。

そのパソコン自体も今や日本国内においては販売数が減少しており、他社との事業統合を行ったり、検討するメーカーが出てきていることはニュースで頻繁に耳にすることであろう。実際、自営業者が仕事で使っていたり、パソコンオタクやパソコンゲームオタクでもない限りはすでに自宅にパソコンはない、もしくはあっても年賀状作成程度にしか使わないためホコリをかぶっているという状況になっている家庭も数多いことであろう。

かといって、録画機を使うとなるとその録画機自体がそう簡単に買える金額ではないため、必然的に一家に一台というレベルになるのは言うまでもない。しかもそのテレビを誰かが占領していたらまた使えない以上、CDの再生に気軽に使えるものではなく、ゲーム機にしてもプレイステーション4のように最近はCD-DAの読み込み自体をサポートしないような機器が出てきていたりする。

あとは自動車に搭載されているカーオーディオやカーナビのCDプレーヤーであるが、小中学生や高校生で自動車を所有しているという話はまず聞かないことや、都市部においては成人であっても「自動車を所有しない」という選択をする人々も出てきている以上、いまやCDを再生できるような機材が存在しない、もしくは気軽に使えない家庭というのもざらにあるのではないだろうか。

それ以前に、ここでも何回も触れている「マスの分散」というのもあるのではないだろうか。今や老若男女、国民の大多数が知っているエンターテインメントコンテンツというのは年に1回出るかでないかという程度であろう。

今やオリコンのランキングに出てくる歌手と言えば男女アイドルがその常連となっており、まれにそれ以外の歌手が出てくることもあるが、それもまた本当にまれな話であろう。

しかも、特に女性アイドルに関してはすでにCDに収録された音楽そのものが商品となっているわけではなく、事実上それに添付されているイベントへの参加権が商品となっており、ファンへの大量購入を促す仕組みになっている以上、結局それに荒らされるほどオリコンのランキングが脆弱化したということはすなわち音楽が大衆のものではなくなったということではないのだろうか。

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