なぜかiモードに触れない人々

iPhoneを生み出せなかった日本企業の「しくじり」を中島聡が分析 – まぐまぐニュース!

iPhoneやiTunes Storeの開発にはiモードの影響が少なからずあるとは言われている以上、携帯電話によるコンテンツビジネスのさきがけとなったのは間違いなく日本のiモードに始まる携帯電話による簡易Web閲覧サービスにあると思われるが、なぜそういった論説を述べる人々はそこに言及しないのだろうか。

そう考えると、決して日本企業がiPhoneを作れなかったわけではなかろう。そもそもなぜ世界で日本のiモードのようなビジネスモデルが登場しなかったのかということを考えてみたら、ただ単にタイミングの問題と言えるのではないだろうか。

初期のiPhoneはGSM、すなわち第二世代方式のみの対応であったが、そのころ既に日本では第3.5世代携帯電話による「モバイルブロードバンド」や第四世代も夢の話ではなく目前に見えている状況であった。

GSMによるパケット通信がアメリカ合衆国において開始されたのは平成13年の話で、そのころすでに携帯電話によるパケット通信とそれを応用したiモードをはじめとした簡易Web閲覧サービス、それを利用したコンテンツビジネスは既に日本国内において人々の間に浸透していることを考えると、国外の携帯電話の通信に関する環境整備は日本に比べて大幅に遅れをとっていたと言えるではないだろうか。

言うまでもなく、携帯電話によるパケット通信の実現がこの手のビジネスモデルにおいて必須であるのは言うまでも無かろう。極端な話、回線交換で電子メールを時間をかけて作成したり、読み物系のコンテンツを閲覧したり、着信音をはじめとしたコンテンツを検索とするとなると繋ぎっぱなしにする、もしくは頻繁に切断や通信を繰り返さなければならない。そうなると通信量がどれだけかかるか分からないという側面から積極的な利用は控えられるのではないだろうか。

もちろん前エントリでも触れたとおり、所得格差や国ごとの制度の違いによる高性能携帯電話の普及余地という側面から見てもそれが普及の障壁となっていたことは容易に推測がつく。つまり日本と国外における携帯電話事情の違いも高性能携帯電話やそれを利用したビジネスが普及しなかった一つの理由と言えるのではないだろうか。

それが崩れだしたのがiPhoneが登場しだした辺りなのではないだろうか。ただ単に年を追うごとに半導体デバイスの価格が低下し、携帯電話による通信料も低廉化されていき、国外においても高性能携帯電話の普及が現実的になった時にiPhoneが登場したというだけの話なのではないだろうか。

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