なら、おじさんがどこかに移民すればいいだけの話

日本が衰退してるだの、人権後進国だの言うんであれば、上から目線で「移民せよ」と言うだけではなく、自身が「リベラル」を標榜している人々が定義する「人権先進国」にでも、これから経済成長を遂げる、もしくは成長中で華やかな後進国や中進国にでも、世界の英知が集まる「移民先進国」と言われている「アメリカ合衆国」にでも「アメリカンドリーム」とやらを掴みに移民すればいいだけであると思われる。

だが、なぜかおじさんをはじめとした日本の衰退や人権に関する問題を指摘する人々がそういった国への移住を計画、もしくは実践しているような様子があるかと言えば、そういう感じはしないわけである。それは一体なぜなのだろうか。

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本当に日本の人権状況に問題があるというのであれば北朝鮮のように頻繁に隣国へ逃げる難民が出てきてもおかしくはないわけであり、賃金水準が明らかに低く、しかもまともな仕事もなく、公的扶助もほとんど機能していないことから自国で生活が成り立たないというのであれば今の日本におけるブラジル人をはじめとした南米系移民みたいに他国へ出稼ぎに行くような人々が出てきてもおかしくは無いわけであるが、日本から賃金水準がはるかに高いと言われている欧米先進国に単純労働を目的に移民する日本人という話をまず聞いたことが無いし、日本からの難民や経済移民が他国で問題になっているという話も聞いたことは無い。

しかも、日本では義務教育から高等学校である程度英語を学んでいるわけであり、その気になれば英語を習得し、ネイティブスピーカーとの意思疎通も図れるとは思われるが、それでも彼らは文句を言いながら「移民」という選択をとらないわけである。それは一体なぜなのだろうか。

結局のところ、日本の人権水準は一部で問題がある点が存在するものの、世界的にみると総理大臣に暴言を吐いても、政情を批判してもまず逮捕されることが無いなど比較的高い位置に存在することや、日本の最低クラスの賃金(時給850円8時間労働月22日出勤)でも国内で雨風しのげる家に住め、食うに困ることはまずなく、社会保障もある程度機能しており、場合によっては公的扶助も受けられ、夜道を女性が一人で歩いていても襲われることはそうそうないレベルの治安や民度が今でも維持されていることも一つの要因と言えるのではないだろうか。

たとえば「人権先進国」や「移民先進国」と言われる国であっても人種や民族、宗教、性的志向に対する差別が根強く残っている例や女性が夜道を一人で歩けないような国も存在し、後進国や中進国ならまず女性はおろか男性でも夜道を一人で歩くことが困難であり、基本的な社会保障はおろか公的扶助などまず機能していないなんてことは多いと思われる。そう考えると、今の日本を他国と比較しても彼らが言うほど悪い国ではないことが彼らが「移民」という選択をとらない一つの理由なのではないだろうか。

2 Comments

  1. コメント致しますデス。

    >だが、なぜかおじさんをはじめとした日本の衰退や人権に関する問題を指摘する人々がそういった国への移住を計画、もしくは実践しているような様子があるかと言えば、そういう感じはしないわけである。それは一体なぜなのだろうか。

    この件に関して、鋭い指摘があった文章を見つけました。以下がその本文。
    「有名経営者や金持ち達が、自分のカネは何とか海外に逃がそうとあの手この手を尽くしている一方、日本に住み続けるのは何故かを考えてみたことがありますか?リタイア後海外移住した方が結局日本に戻って来てしまうのが何故か?」

    おじさんのまとめに書いたコメントをこちらにも書いておきます。これが上記の本質です。

    “残念な事に、勝手知らない国で、誰からも保護されず、自力で生活を続けるのは、
    ほとんどの人には無理です。それも、日本人にとって日本ほど快適で楽しい国は無いです。
    という事なので、出国ラッシュなど起こる訳が無い。”

    結局のところ全体として国が衰えても、死んだ目をして電車に揺られていても、
    このまま金持ちも貧乏人も若者も老人も、日本に居続けるし海外なんか旅行か、
    駐在か、留学で行くだけで終わるのです。

    • もう何回も言っていますが、「リベラルを標榜する人々」が絶賛する国々もなんかしらの問題を抱えていますし、彼らが問題視するような細やかな問題は決して日本だけが抱えているわけでは無いのですが。
      別のエントリでも触れましたが、Internetのような自由なメディアの普及に伴い、日本の悪い点だけではなく良い点や他国の問題点もきちんと伝わるようになった結果、多角的な見方が出来るようになり、比較の結果「日本もそこまで悪くは無い」ということがきちんと人々に伝わるようになったというだけなのではないでしょうか。
      そして、1990年代はその情報の主導権はマスコミや一部出版社にあったものの、それが徐々にながら国民に移ってきたことから彼らが隠していた情報を隠し通せなくなり、その結果、主導権を奪われたかつての情報発信者や彼らに依拠してきた日本が大嫌いな人々が今、こうやって反発しているだけなのではないでしょうか。

1 Trackback / Pingback

  1. ただ単に、左翼連中が日本をひたすらこき下ろしてきた反動であると思うが – ももかん

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