携帯料金ちっとも安くならず 総務省は誰のために議論を?

ASCII.jp:携帯料金ちっとも安くならず 総務省は誰のために議論を? (1/4)|石川温のPCスマホニュース解説

回線利用に対するサービス料、具体的には基本料金やパケット通信料、通話料金に関しては25年前と比較しても、20年前と比較しても、15年前と比較しても、5年前と比較しても明らかに安くなっていることであろう。

仮に20年前と比べてみたらいい。その頃は「パケ死」という俗語が使われていたように、ちょっとコンテンツサービスを使っただけで月の請求額が数万円、場合によっては容易に支払えないような金額の請求が来るなんてことはざらであった。

それから5年後にパケット通信料の定額制がなされたものの、その頃はそのオプションだけで4千円から5千円という金額であり、それに基本料金を組み合わせると7千円程度になった。

それから10年後のスマートフォン全盛期には7GBの通信プランが5700円、それに基本料金とプロバイダ料金を組み合わせて約7千円という体系が一般的であった。今であればそれとほぼ同額で4倍の通信量が使え、制限を超えても1Mbps程度の通信速度が確保される料金プラン50GBの容量とさらに一部のSNSや動画配信サービスに関わる通信量が定額となる料金プランに契約することも可能であろう。

最低料金から考えても、今では基本料金、パケット通信パック、プロバイダ料金合計2,980円で1GBのデータ通信が行えるわけである。20年前や15年前ではその金額でできることと言えば「とりあえず持っているだけ」で何もすることはできなかったと思われる。

つまり、利用料金自体はキャリアの営業努力やキャリア間の競争、技術革新による効率化で相当値下がりしているわけである。

だが、それでも携帯電話料金の平均はMNO一次契約で8500円程度というのが一般的であると言われている。

スマートフォンの平均月額料金、大手3キャリアと格安SIMの差は5000円以上 – BCN+R

例えば中古携帯電話店で中古の端末を買ってくる、もしくは家電量販店でSIMロックやネットワークロックがなされていないキャリアフリーの端末を買ってくるなりしてキャリアのロゴが掲げられた店舗にその購入した端末を持ち込む。

もしくはその店舗で販売されている端末を一括払いで購入すれば月額利用料2,980円(NTTドコモ ギガライト)もしくは6,980円(同ギガホ)というキャリアが謳っている条件で契約することは可能である。

仮に旧料金プランの5千円と考えても、サービス料と利用者に対する実際の請求額というのが明らかに乖離していると言えるのでは無いだろうか。

だが、これに端末代金を加味して考えると納得はいく。つまり、多くの人々が今もキャリアによる購入補助制度や割賦払い制度を利用していると言うことに他ならないのでは無いだろうか。

ドコモ値下げ 3400万人は4割下がらず – ももかん

ちなみに、今でもキャリアは3万円代から5万円代と一括払いでの購入も十分視野に入るような端末を販売していたりする。それを一括払いで購入すればキャリアフリー端末や中古端末の持ち込みでの契約と同じくキャリアが謳っている料金に近づくはずであるが、多くの人々は一括払いで購入、もしくは端末持込みで契約を行わず、割賦払い制度を利用していると言うのが実情であろう。

つまり、消費者は利用料金の単純な値下げや端末長期利用時の不公正感の是正よりも「話題のスマホ」をより軽い経済的負担で手に入れられるようにすることを望んでいるのでは無いだろうか。

最近相次いでキャリアが高額端末を対象に開始した残価設定型ローンにせよ、そういった「話題のスマホ」を2年で買い換えたいと考えている消費者に対するキャリアからの回答の一つと言えるのでは無いだろうか。

つまり、「携帯電話料金」を高止まりさせているのはキャリアでも、総務省でもなく消費者自身、強いて言うならそれに加えて廉価端末を販売しない「話題のスマホ」の販売元の一つであるAppleであろう。

また、消費者も「話題のスマホ」をより軽い経済的負担で手にするため、高額な「携帯電話料金」を一定の不満を持ちながらも受け入れているというのが現実と言えるのではないだろうか。

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