MacBook Air (Mid 2013)を約1ヶ月ほど使ってみて

平成25年9月23日現在の情報です。

いつのまにやら、もうこんなになるのね。

8月29日に到着してから、約4週間。ちょっと持ち歩いて使ってみたりといろいろ使ってみたのでその感想を。

まず驚かされるのが電池の持ち。

残量80パーセント程度の状態で野田阪神から尼崎を経由して草津で下車して夕食を済ませ、近江八幡まで無線LANで通信を続けながら、動画再生という比較的負荷のかかる処理を行なっても、まだ容量が半分ほど残っていたりする。しかも、画面の輝度を最小限にする、必要の無いときに無線LANやBluetoothなどの無線通信機能を停止させるなどの無理をする必要は全くない。

つまり、日帰りの旅行程度なら電源の使える飲食店やインターネットカフェをわざわざ探す必要がない。以前使用していたMacBookも5時間程度と電池で比較的長時間使用することが出来る機種ではあるものの、それをも上回り、本当に電源の心配をする必要が無くなってきている。

しかも、サスペンド時の消費電力が非常に少なく(公称30日の待機が可能)、サスペンドやレジュームに関しても一瞬で行なわれ、PDAかと思うくらいに速いため、よりモバイル運用がやりやすくなっている。

電池の容量が少ないからか、充電も非常に短時間で終わる。5パーセント程度の状態から充電を開始すると約3時間程度で充電が完了する。その代わり、携帯電話の充電など、USBのバスパワーを使用して電源を外部機器に供給すると、極端に使用時間が短かくなるため、その点は十分注意する必要がある。

動作もとにかく速い。いままで、MacBook(Late 2007)やMac mini(Early 2009)でも十分速いと思っていたものの、明らかにそれをも上回ると感じるほどの体感速度の差を感じさせられる。

MacBook Airのディスク速度

高速なディスク速度の影響からか、まるで自分の指や思考に追従するかのような速度で動いているように感じる。Mail.appやiTunesなんかはDockのアイコンをクリックすれば2秒程度で起動する。

ちなみにメモリに関してはWeb閲覧や電子メールの送受信程度の軽い処理であれば4GBのままでも十分との声もあるが、このマシン自体が非常に高いポテンシャルを持ったマシンであるため、後にいろいろやりたいという要求が出てきた場合のことに備えて、あらかじめ8GBにしておくことをおすすめしたい。この機種は後にメモリが足りないと感じたときに増やすことは出来ないため、余程のことが無い限りははじめから8GBにしておくべきかと思われる。8GBメモリのオプションはAppleのBTOでプラス1万円程度で可能である。

CPUは画像編集や動画編集などのよほどのことをしない限りはCore i5のままでも良いかと思われる。まあ、この手のモバイルマシンでそういったことをしようと考える人はそういないと思われるが、Core i7を選択すると利用状況によっては電池の持ちが悪くなり、単純クロック比で1.3倍ではあるものの実際の性能差は1.2倍程度しか無いというデータも存在するため、積極的に持ち出してモバイル運用を検討している場合は安易にCore i7を選択するのは考えものかもしれない。

モニタの品質に関してもノートマシンとしては並程度と思われる。写真の閲覧も動画の再生も特に画質面で不満を感じることは無い、十分見れるレベルとなっている。

ちなみに、11型モデルの画面解像度は横が1366ピクセル、縦が768ピクセルであるため、アスペクト比に関しては16:9となっている。そのため、多くのハイビジョンのビデオを再生させるとこのようにきれいに収まるが

MacBook Air 11型モデルで動画を再生

縦のピクセルが減らされているため、いままで使ってきたお気に入りの壁紙が適合しない、また作業空間が狭く感じる場合がある。少しでも作業空間が広く、筐体が若干大きくなっても良いと言うのであれば、13型モデルを選択するのも良いかと思われる。

キータッチに関してはデスクトップマシンの感覚で叩くと正直痛いくらいに感じるほど軽い。筐体は薄型ではあるものの意外と剛性があり、キーを叩いていても特に不快な感じはしない。

このキーボードの下にはライトが搭載されており、キートップに書かれている文字は光が透過するようになっており、薄暗い場所に持ち込んでライトの釦を押すとキートップに書かれた文字が光るようになっている。

MacBook Airのキーボードライト

これがまた幻想的でなかなか面白い。ThinkPadにもキーや手元を照らすライトが搭載されていたりはするが、それは液晶画面のフレームの上部から照らす形式であるため、こうはいかない。ただし、ThinkPadの場合はキーボードが故障した際に交換が容易であるという利点があるが。

でも、最近使う機会があるかと言ったら話は別。旅行の際にインターネットカフェや夜のホテルなどの薄暗い空間で使えそうではあるが、まあ現状使う機会は無いと思われる。

ちなみに、極端に明るい空間に持ち込むとキーボードのライト輝度調整釦を押してもセンサーの関係でキーボードライトが光ることはない。そのセンサーは液晶画面上部のカメラが兼ねていると思われる。

そのセンサーで室内の明るさに合わせて自動的に画面の輝度を調節してくれたりもする。

パッド型ポインティングデバイスの精度の高さはMacBookの時代から変わらず。2本指でのドラッグやクリックといった機能も備えたまま、さらに3本指や4本指での操作も加えられている。

トラックパッド設定1

トラックパッド設定2

トラックパッド設定3

例えば、指2本で左右に移動させれば、ブラウザの「進む」「戻る」の制御が可能、指4本で左右に移動させればDashboardや仮想デスクトップの移動が可能となっている。もちろんそれらを無効にすることも可能である。

スピーカーの音もこの手のモバイルマシンとしては非常に良いため、音楽を聴いたり、ビデオを見たりするのにも十分使える。正直この手のモバイルマシンに搭載されているスピーカーはあくまで効果音を鳴らせれば良いというレベルの品質のものが多いものの、ここまで品質が高いものは正直珍しいと思われる。

持ち運びも非常に容易である。A4の書類サイズで薄型であるため、大概の鞄にすっぽりと収まり、場所を取ることがない。以前に日本メーカー某社の小型軽量を謳い文句にしていたマシンを使用していたことがあったが、そのマシンは厚みがあったため、鞄に入れると他の物が入らなくなり、非常に収まりが悪い。そう考えると、薄型であることがいかに重要かということを実感させられる。

一方で問題は外部接続端子の少なさ。非常に高いポテンシャルを持ったマシンではあるものの、外部接続端子はUSBが2個とThunderboltが一個しか無い。例えばデスクトップマシンの代替としても十分使えそうではあるものの、そうしてしまうと1個しかないThunderboltがモニタとの接続で埋まってしまい、有線LANやIEEE1394が使えなくなる。

ちなみにThunderboltハブというものも販売されているにはされている。これを使えばモニタと有線LAN、IEEE1394が使用可能ではあるが、USBハブのような感覚で買えるような価格ではない。

まあ、このマシンはデスクトップの代替として使うようなマシンではなく、あくまでデスクトップ機のサブマシンとして使うためのものなのかもしれない。

他、ビデオカードはCPU内蔵の古くさい言い方をすればオンボードであるため、あまり性能を期待することはできない。Web閲覧やオフィススイート程度であれば十分すぎるほどの性能ではあるが、3D性能を要求するような3D CADソフトやゲームをバリバリ遊びたいといった用途に使うには性能が不足するかもしれない。

注意事項としては、このマシンにプリインストールされているOSはOS X 10.8である。このバージョンからは32bitカーネルでの起動が全廃されており、IA-32でコンパイルされているドライバは対応しない。そのため、Mac OS X 10.7がインストールされているマシンから買い替える場合は所有しているハードウェアがOS X 10.8に対応しているか(AMD64でコンパイルされたドライバが配布されているか)どうかを十分確認しておく必要があると思われる。

現に、私の所有している周辺機器ではD11LCが使用できず、メーカーおよびキャリアも一切対応を行なっていなかった。そういう場合は買い替えが必要になる可能性も高いため、注意が必要である。