au系MVNOでiPhoneを使うとテザリングできない問題

どうやら、テザリングの可否を決める情報を記録したサーバがau網の外からアクセスできないことにより、それを頼りに可否を決定しているiPhoneではテザリングが出来ないという話でAndroid端末では問題なく使えるらしいけど。

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一方、au網を貸し出すKDDIのさじ加減でサービス提供がコントロールされるケースも浮き彫りとなった。それがテザリングだ。
現状「タイプA」を利用した際にテザリングが不可になる場合があり、その原因と対応策が説明された。大内氏によれば「タイプA」は「auキャリア設定」を利用しているが、その設定では、テザリング利用可否をauサーバーで管理する仕組みを使っている。ただし「タイプA」ではそのサーバにアクセスできず、テザリング不可と判定されてしまうという。

iPhoneではau系MVNOのSIMを挿入すると、とりあえずMNOであるauの回線を用いているものと想定し、そのau網の中にあるサーバの情報にアクセスしようとするが失敗することにより「テザリングが認められていない」と端末が判断することでテザリングの項目が有効化しないとのことらしい。

一方で、UQ mobileに関してはiPhone側にそのキャリア専用の設定が用意されていることにより、問題は発生しないとのこと。

ただ、KDDIの連結子会社であるUQコミュニケーションズが展開するMVNO「UQ mobile」は「auキャリア設定」ではなくUQ mobile専用の設定が用意されており、その設定ではauサーバーに問い合わせることなくテザリングできるようになっているそうだ。大内氏が説明時に「UQ mobileと、我々のようなau網を利用する他のMVNOとの、取り扱いの差は何なんだろうなぁ」と思わず心境を吐露してしまったのが非常に印象的だ。

au側に改善の意識があるのであればぜひ改善を望みたいところではあるが、ただこの場合はAndroid端末を使えば問題なくテザリングできることからキャリアとして制限をかけているわけではなく、その情報が記録されたサーバもauの所有物となってくるため、決してauに対して強く改善を求めることが出来ないというのが現実であろう。

そうなってくると改善を求めるべきはMVNO各社向けに設定ファイルを作らないAppleであるが、またそこも営利企業である以上、自社にとって有益であるか否かで対応するかどうかを決定するのは当然であり、この問題に関してAppleの方針が気に入らないのであれば素直にiPhone以外の端末を用いるべきであろう。

また、JASRAC問題でもそうであるが、記事を執筆する記者やこの公演を開いたIIJもMNOを一方的に叩くような内容ではなく、端末の仕様やAppleを説得できないMVNO各社の営業努力不足についてもきちんと指摘し批判するべきであり、この問題を報道するメディアも読者に対してミスリードを誘うような記事を掲載することは避けるべきであろう。

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