UQの「ギガ放題」訴訟、キャリアに賠償命令

その録音を私は全く聞いていないため、それに関して問題であるとは言えないが、仮にキャリア側が説明責任を怠っていたというのであれば問題である。一応は3日3GB制限に関する説明は行われていたようである。ただこのサービスがキャリア側の主張する「通信量定額」であることには語弊がないというのもまた事実であろう。

契約時の「録音」が決め手に…UQ「ギガ放題」広告に賠償命令 – 弁護士ドットコム

以前よりこのサービスは多量の通信時に通信制限が行われるものの、通信量そのものに制限が存在するわけではない。そのため、通信制限が行われている場合であっても通信することは可能であり、他社の他サービスや同社が提供している通信量制限付サービスのように契約容量を超過したら一律128Kbpsに制限するみたいな使い物にならないほど速度が制限されるというものではない。

そもそも、こういった制限は過去もしくは現在データ通信端末向けにサービスを提供しているキャリアであれば大概設定していた、もしくは設定しているものである。

よくあるご質問 | イー・モバイル

24時間のご利用実績が300万パケット(366MB)以上のお客様に対して、ネットワーク混雑時間帯 (当日21時~翌2時)に通信速度制御を行います。4分間の楽曲(約4MB)を90曲ダウンロードした場合のデータ通信量に相当します。

ご注意事項 | 料金・割引 | NTTドコモ

また、特にご利用の多いお客様(当日を含む直近3日間のパケット通信量が300万パケット以上)は、それ以外のお客様と比べて通信が遅くなることがあります。

なら、このようなサービス名称が明らかに不適切であると主張するのであれば、なぜ同じような制限を行っているイーモバイルやNTTドコモを訴えないのだろうか。

ーー判決では、男性がICレコーダーで録音していたラネット販売員とのやり取りが多く引用され、裁判所は「『軽い制限』にすぎず、3日3G制限の引き金を引くことは極めて稀であると誤解させるような説明をしている」と断じています。録音が重要な証拠となったのでしょうか。

はい。実際に男性が録音した店頭でのやり取りを聞いてみると、「こちらでは正確に答えかねる」などと言うばかりで全く説明義務が果たされていないものでした。裁判所も「曖昧で不正確な説明」「無責任な回答に終始」「棒読み」「マニュアル的にリピートして言い重ねる」などと指摘しています。

電気通信事業法26条は、電気通信事業者は契約の際、提供条件についての説明義務があると定めています。通信回線の契約は難解ですから、消費者に提供条件や利用制限について正確にわかりやすく説明しなければならないのです。

もし録音がなければ、現場で実際にどのような説明がなされていたかを証明するのは困難でした。重要事項説明書には細かい文字が並び、最後に「上記の内容に同意の上で契約を申し込みます」と記載されていますから、書面通りに「詳細な解説を受けた上で同意した」と認定されてしまった可能性もあると思います。

利用者の利用実態までキャリアが知る余地は無かろう。そう考えると、大半のユーザがこの制限を受けることがないというのであればキャリア側も「大半のユーザが制限を受けることは無い」、「制限を受けても問題はほとんどない」と言わざるおえないのではないだろうか。

そもそも、こういったサービスに契約を行う、もしくは検討しているような人が通信制限に関する情報を噂やメディアで見聞きしていないということはまず無かろう。前述のとおり、キャリアが説明責任を怠ったことについてそれを肯定するものではないが、消費者も予め契約前に情報収集を行う、不明点をキャリアの電話窓口に問い合わせるなど、予備知識をつけておくことも必要と言えるのではないだろうか。

だが、問題はキャリア側が後に利用者にとって不利益となる条件変更を行った場合であろう。その場合は一方的に利用者の責任と言えるものではないため、ある程度の救済措置を行うよう義務付けても良いのではないだろうか。

具体的には端末代金を除き、解約に関する違約金を免除、もしくは減免するといったことが考えられる。ただ、その場合は制度を悪用する者も中には出てくる可能性が高いため、ある程度の審査や条件を付けても良いとは思われるが。

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